個別進学塾教匠平木のブログです

by kyosyo-hiraki

今週の和歌「夏山の影をしげみや玉鉾の道行き人も立ちどまるらむ」

 こんにちは、個別進学塾教匠講師の平木です。7月も中旬に差し掛かり、今週は連日35℃近くの暑い日が続いています。外にいるときも、なるべく直射日光の当たらない日陰で過ごしたく感じますね。今回は、昔の人も同じ気持ちだったとわかる和歌を紹介します。

夏山の 影をしげみや 玉鉾の 道行き人も 立ちどまるらむ
(拾遺集130)

 「夏の山の木陰が生い茂っているので、道行く人も立ち止まっているのだろうか」というのが大まかな解釈です。現代と違って建物の少ない昔の人々にとって、木陰は絶好の休憩地点だったのでしょうね。ちなみにこの歌は、藤原定国という人物の四十の賀(40歳のお祝いの行事)で紀貫之が詠んだ歌で、「夏山の影」は繁栄の祝いの意味も込められています。

 この和歌の文法的ポイントは「らむ
「らむ」の形には以下の3種類の可能性があります。
① 現在推量の助動詞「らむ」
② 完了・存続の助動詞「り」の未然形+推量の助動詞「む」
③ 活用語(ラ行四段やラ変の動詞、形容詞など)の未然形+推量の助動詞「む」
これらは、直前の音に注目することで識別することができます。直前がウ段音であるならば①、エ段音であるならば②、それ以外であるならば③と判断できます。ただし、直前がウ段音やエ段音であっても、③である可能性もあります。(ラ行四段動詞「照る」+推量の助動詞「む」=「照らむ」など)その場合、「動詞(活用語)がどこまでか」を考えることで解決します。(「照」だけが動詞とは考えませんよね)

 これから夏本番を迎え暑い日が続くと思われますが、こまめに水分補給などをして、熱中症など、体調を崩さないように健康管理に気を付けましょう。

 Hiraki


by kyosyo-hiraki | 2018-07-11 10:00 | 和歌