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個別進学塾教匠平木のブログです

by kyosyo-hiraki

今週の和歌「冬ながら空より花の散りくるは雲のあなたは春にやあるらむ」

 こんにちは、個別進学塾教匠講師の平木です。今週は非常に寒い日々が続いており、「早く春になってほしい」と1月ながらすでに感じています。防寒具や暖房器具の発達した現代においてもそうなのですから、平安時代だとなおさらその思いが強かったことと想像できます。今回は、その思いを歌った和歌を紹介します。

冬ながら 空より花の 散りくるは 雲のあなたは 春にやあるらむ
(古今集・巻6・冬歌)

 平安時代の歌人、清原深養父の和歌です。清原深養父は、『枕草子』で有名な清少納言の曽祖父にあたる人物です。和歌の内容は「冬なのに空から花が散ってくるなあ。雲の向こうは今ごろ春であるだろうか。」といった意味です。

 この和歌は、空から降ってくる雪を花に見立てて、花が咲き始める春に思いを馳せたものです。昔から日本人は雪を花にたとえた表現をよくしていました。(晴天時に降る雪は「風花」と呼ばれています。)春を待ち望む気持ちを感じる一方で、寒さが厳しい冬においても、風流心を忘れない平安時代の人々の心の余裕も見て取れます。

 この和歌の文法的ポイントは「
「に」は様々な可能性がありますが、今回は断定の助動詞「なり」の連用形です。断定の助動詞「なり」は体言や活用語の連体形に接続します。また、連用形の「に」は「に(助詞)あり」の形で使うことが多いため、覚えておきましょう。今回も「に/や(助詞)/ある/らむ」の形になっているため、「に」は断定の助動詞「なり」の連用形、と判断することができます。

 気候の変化が激しいと、その分体調を崩しやすくなります。入試も近づいたこの時期、体調管理は受験生が一番優先すべきことです。寒さや風邪の対策をしっかり行い、平安時代の人々に負けない心の余裕を持てるようになりましょう。

 Hiraki


by kyosyo-hiraki | 2018-01-25 10:00 | 和歌