個別進学塾教匠平木のブログです

by kyosyo-hiraki
 こんにちは、個別進学塾教匠講師の平木です。10月に入り、中間考査の時期が近づいてきました。そこで、個別進学塾教匠では10月8日(月)から10月20日(土)にかけて高校1年生を対象とした「古文芥川 無料補講」というイベントを実施します。

 このイベントでは、多くの高校1年生の2学期中間考査の範囲である『伊勢物語』の「芥川」のテスト対策授業を、オリジナルテキストを用いて個別指導で行います。テスト頻出の重要ポイントを押さえつつ、「芥川」に限らず今後の古典の学習において必要となる知識を身につけることができます。中間考査で古典の点数を大きく伸ばしたい、これからの古典の学習に少し不安を感じる、そんな高1生におすすめのイベントです。

 塾生以外の高1生も無料で参加することができます。電話にてお気軽にお申し込みください。
(TEL:0797-76-5870)

 高校1年の2学期以降の古典は、助動詞の学習など、一気に難しくなってきます。分からない内容を残したままだと、これからの高校生活の古典の授業を無為に過ごすことになります。しかし今、古典の基礎を固めておけば、まだ間に合います。古典を得意科目に変えたい、そんな思いを持つ生徒をお待ちしております。

 Hiraki

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# by kyosyo-hiraki | 2018-10-03 10:00 | イベント
 こんにちは、個別進学塾教匠講師の平木です。今年は9月24日が中秋の名月でした。月を観賞し、詠まれた和歌は数多く存在しており、今回はその中から一つを紹介したいと思います。

 月見れば 影なく雲に つつまれて 今宵ならずば 闇に見えまし
 (山家集336)

 「月を見ると、光もなく雲に包まれていていた。今日の夜でないならば、闇夜に見えただろうに」というのが大まかな解釈になっています。この和歌は平安時代の僧である西行が詠んだものです。ここでの「今宵」は中秋の名月の夜のことを示しています。

 この和歌の文法的ポイントは「まし
助動詞「まし」には以下の意味があります。
① 反実仮想「もし~だったら、…だろうに」
② ためらいの意志「~しようかな」
③ 推量「~だろう」
この中でも① 反実仮想の用法で用いる場合は、以下のような形になっています。
A ましかば/ませば/せば/未然形+ば B まし
今回の和歌の場合は第四句に「ずば」、つまり打消の助動詞「ず」の未然形+「ば」があるため、反実仮想の意味になります。

 普段何気なく見ている月ですが、私たちに様々な姿を見せてくれます。昔の人はその満ち欠けの様子から様々な呼び名をつけました。(十五夜の「満月」だけではなく、その前日や翌日の月も呼び名がついています)「今日の月は何と呼ばれていたのかな」と調べてみると少し面白いかもしれませんね。

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# by kyosyo-hiraki | 2018-09-26 10:00 | 和歌
 こんにちは、個別進学塾教匠講師の平木です。天気の悪かった先週と比べて、日中は暑く感じる日が多くありますが、秋分の日以降は平年並みの気温に落ち着くそうです。今週は先週に引き続き、「風」に関する和歌を紹介します。

 秋来ぬと 目にはさやかに 見えねども 風の音にぞ おどろかれぬる
(古今集169)

 「秋が来たと目にははっきりと見えないけれども、風の音に(秋が来たと)はっと気づいた」というのが大まかな解釈になります。この和歌は平安時代の歌人である藤原敏行が詠んだものです。藤原敏行は三十六歌仙の一人です。三十六歌仙は平安時代の和歌の名人36人の総称であり、以前紹介した紀貫之や凡河内躬恒も含まれます。

 この和歌の文法的ポイントは「
」には以下の3つの可能性があります。
① 打消の助動詞「ず」の連体形
② 完了・強意の助動詞「ぬ」の終止形
③ ナ行変格活用の動詞の活用語尾
これらは、以下の手順で識別することができます。
1、上の語の活用形は何か確認する
 未然形ならば、連用形ならば、「死」や「往」ならば
2、1で判断できない場合(未然・連用形が同じ形)は下に何が続くか確認する
 体言が続く場合は、「。」や終止形接続の助動詞が続く場合は
ただし、下に「。」が続いた場合でも、文中に「ぞ」「なむ」「や」「か」がある場合は、係り結びの法則により文末が連体形になるため、の意味になります。

 「ず」は打消(~ない)の意味、「ぬ」は完了(~てしまった)の意味ですので、識別を間違えると正反対の文になってしまいます。たった一文字だからこそ、「なんとなくの流れで」捉えてしまいがちですが、品詞ごとに丁寧に解釈することが非常に重要です。

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# by kyosyo-hiraki | 2018-09-19 10:00 | 和歌
 こんにちは、個別進学塾教匠講師の平木です。今週は先週までの暑さとはうって変わって涼しい気候になりました。夜は少し肌寒く感じる日もありますね。今回は、そんな季節を詠んだ和歌を紹介します。

 夏と秋と 行きかふ空の 通ひ路は かたへ涼しき 風やふくらむ
 (古今集168)

 「夏と秋とが移り変わる空の通り道は、片方で今ごろ涼しい風が吹いているだろうか」というのが大まかな解釈となります。この和歌は平安時代の歌人である凡河内躬恒が詠んだものです。凡河内躬恒は、紀貫之と同様に『古今和歌集』の選者に選ばれた人物です。

 この和歌の文法的ポイントは助動詞「らむ
以前の記事で「らむ」の識別の仕方は紹介しましたが、助動詞「らむ」の場合、以下の意味のいずれになるかを見分ける必要性があります。
① 現在推量「今ごろ~しているだろう」
② 現在の原因推量「(どうして)~しているのだろうか・(…だから)~しているのだろう」
③ 現在の伝聞・婉曲「~しているという・~しているような」
これらの意味を見分けるためには、まず「らむ」が文中に使われているか、文末に使われているかを見ましょう。文中に使われている場合は、③ 現在の伝聞・婉曲の意味になります。文末に使われている場合は、動作が話者(筆者)の目の前で起こっていることかどうかを考えましょう。目の前で起こっている場合は② 現在の原因推量で、目の前で起こっていない場合は① 現在推量となります。現在推量の「今ごろ~しているだろう」を使って文を作ってみてください。目の前のことに対して使いませんよね。

 暑いと思っていたら急に涼しくなってきたように、今の季節は寒くなるのもあっという間です。また、台風など、気候の変化も非常に激しい季節ですので、体調管理だけでなく、安全にも気を付けて行動するようにしましょう。

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# by kyosyo-hiraki | 2018-09-12 10:00 | 和歌
 こんにちは、個別進学塾教匠講師の平木です。7月も中旬に差し掛かり、今週は連日35℃近くの暑い日が続いています。外にいるときも、なるべく直射日光の当たらない日陰で過ごしたく感じますね。今回は、昔の人も同じ気持ちだったとわかる和歌を紹介します。

夏山の 影をしげみや 玉鉾の 道行き人も 立ちどまるらむ
(拾遺集130)

 「夏の山の木陰が生い茂っているので、道行く人も立ち止まっているのだろうか」というのが大まかな解釈です。現代と違って建物の少ない昔の人々にとって、木陰は絶好の休憩地点だったのでしょうね。ちなみにこの歌は、藤原定国という人物の四十の賀(40歳のお祝いの行事)で紀貫之が詠んだ歌で、「夏山の影」は繁栄の祝いの意味も込められています。

 この和歌の文法的ポイントは「らむ
「らむ」の形には以下の3種類の可能性があります。
① 現在推量の助動詞「らむ」
② 完了・存続の助動詞「り」の未然形+推量の助動詞「む」
③ 活用語(ラ行四段やラ変の動詞、形容詞など)の未然形+推量の助動詞「む」
これらは、直前の音に注目することで識別することができます。直前がウ段音であるならば①、エ段音であるならば②、それ以外であるならば③と判断できます。ただし、直前がウ段音やエ段音であっても、③である可能性もあります。(ラ行四段動詞「照る」+推量の助動詞「む」=「照らむ」など)その場合、「動詞(活用語)がどこまでか」を考えることで解決します。(「照」だけが動詞とは考えませんよね)

 これから夏本番を迎え暑い日が続くと思われますが、こまめに水分補給などをして、熱中症など、体調を崩さないように健康管理に気を付けましょう。

 Hiraki


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# by kyosyo-hiraki | 2018-07-11 10:00 | 和歌